Pieter Levels(ピーター・レベルス)— オランダ発、従業員ゼロの個人帝国

たった3時間で作ったゲームが、17日で年商1億円を超えた

2025年2月22日。

オランダ人のPieter Levels(ピーター・レベルス)は、自宅のノートPCに向かってAIに指示を出し始めた。

「ブラウザで動くフライトシミュレーターを作って」

使ったのは、AIコーディングツールのCursorと、Claude AI、Grok 3。設計書はない。仕様書もない。ただAIと会話しながら、3Dの空を飛ぶゲームを組み上げていった。

3時間後、fly.pieter.comは動いていた。

ローポリゴンの世界を自由に飛び回れるマルチプレイヤーのフライトシム。見た目はシンプル。でもなぜか中毒性がある。Xに投稿すると一気にバズり、17日後には32万人がプレイ。広告収入だけで月$87,000(約1,300万円)。年換算で$1M ARR(約1.5億円)に到達した。

彼はこのプロセスを「バイブコーディング(Vibe Coding)」と呼ぶ。

完璧なコードを書くのではない。AIに「ノリ」で指示を出して、動くものを最速で世に出す。壊れたら直す。足りなかったら足す。それだけ。

——と書くと「AIに話しかけるだけで誰でも億を稼げる」みたいに聞こえるかもしれない。正直、それは半分ウソだ。"だけ"じゃない。この3時間の裏には、10年分の打席がある。

でもこれは、突然生まれた奇跡じゃない。

Pieter Levelsが10年以上かけて磨いてきた「速度で勝つ」という哲学の、最新の証明だ。

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